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メキシコ友好記念碑「心の記憶」

大多喜町とメキシコとの出会いは大航海時代にガレオン船が遭難した時に村人たちが彼らを助けたことからはじまります。それから410年、当時の記憶が大多喜町の人々の心の中に受け継がれて来たからこそ、このモニュメントの設置へと繋がったのだと思います。三艘並んだ船の上の黒く輝く玉石はこの地に辿り着いたメキシコの魂を、中央の彫刻は太陽と海を表し、一番大きな船の上にある黒い玉石は大多喜町とメキシコの友好の絆を象徴しています。

日本とメキシコの絆の生まれたこの地に相応しく、異なる文化や人種を超えた作品であるよう、一人の作家による作品ではなく、メキシコ人彫刻家ホルヘ・イスマエルと日本人彫刻家矢作隆一による共同制作となりました。また町民の方々にも愛されるモニュメントであるために、たくさんの町の人に直接、メキシコから運んだ黒曜石に触れてもらいました。こうして友好の絆の玉石を載せた船は未来へと航海をはじめるのです。これからも多くの人と触れ合い、大多喜町の情景を写し込みながら航海は続いて行くことでしょう。時の流れの中で無意識の中に受け継がれてきた何か、そしてこれから何を継承して行くのか。このモニュメントを通して、考え学んで行くことができると幸いです。またこれかもメキシコとの絆がより強くなるようにとの思いが込められています。

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